タンゴセラピーを通じて出会ったボランティアの皆さまからの声をお届けしていきます。
今回ご紹介するのは、東京より、ともこさんからです。ともこさん、ありがとうございます!
~タンゴセラピーは人間愛~ 抱擁(アブラッソ)からはじまるタンゴセラピーは、自分自身と周囲と相手を思いやる慈愛「人間愛」である。 言葉とともに、心地のよい音楽にのってストレッチやダンスでリラックス。タンゴセラピーを知ったのは、タンゴダンスを知ってから随分後である。 私が20代はじめの頃、家族が難病発症した。 「かわいそう」「難病ってこわーい」「介護大変なの?」 周囲の言葉と未知の病状に、ズタズタに打ちのめされた。コンプライアンスも障害理解も未熟な時代である。 しかし、 難病の認識は、当時から今まで(J堂大学病院診察にて) 「誰でも難病にかかる要素因子はもっている。 それが表にどれくらい出ているかということで、 人生で絶対に難病にならない保障は誰にも絶対ない それくらい難病は身近なこと 偏見は間違い」である。 この事は、ぜひ多くの方に知ってほしい。 やっと状況を受け入れた頃、ラテンやタンゴ音楽と出合い、仕事や介護とは違う世界に夢中になった。同じように病気家族をもつ相手と競技会出場したが、大会2ヶ月後に私の家族が亡くなり、相手ご家族も亡くなった。 家族の死に目に合えなかった自身を悔い、踊りもレッスンも止めた。 数年後、タンゴ音楽だけは聴いていたのでタンゴセラピーを知るも躊躇したが、背中を押したのは亡友人。 「始めてみたら? 生きていたら、辛い経験は誰でもずっと持っている、それでいいのよ」 彼女は北青山タンゴセラピーに1回参加したきり、昨秋逝ってしまった。 タンゴセラピーは、進むにつれ、温かい気持ちに満ちてゆき周囲への感謝でいっぱいになった。セラピーの間は懸念も辛い経験も吹き飛び、もっと学びたいとタンゴセラピスト養成講座も受けた。 人の世は、人間愛の延長上に、諸感情や人間模様や世相があるのではないだろうか。 タンゴセラピーには、たくさんの人間愛が待っている。
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