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Writer's picturetangotherapy

セラピーのはじまり





タンゴセラピーを通じて出会ったボランティアの皆さまからの声をお届けしていきます。


今回ご紹介するのは、奈良より、仕事の関係で関西でも東京でも活躍中のタンゴ愛好者、のぶさんからです。のぶさん、ありがとうございます。


〜タンゴセラピーと私〜


ある日のミロンガで、踊り終わった素敵な女性に声をかけられました。「私とデモしていただけません?」


デ、デ、デ、デモ?!

ど素人にデモは無理無理。


とお断りしましたが、彼女は高齢者施設で踊ることになっていて、相手の男性にドタキャンされたと事でした。そこまで、言われるならと、訳もわからず、引き受けることにしました。


 当日、ボランティアの方々と施設へ。そこは新しく活動を始める施設で、今回二回目の訪問のため、ボランティアも緊張気味。また、利用者様も、何がはじまるのかわからず、不安と期待で硬い表情と重い雰囲気。


こ、こ、こ、こんなところで、デモするのか?

と、話をよく聞かずに、来たことを後悔しました。まさに、セロトニンの枯渇状態。


ところが、セラピーが進むにつれて、そんな不安が払拭されました。


 タンゴを聞きながらのストレッチ、手拍子、足踏みと進むにつれて、利用者様のお顔が綻んでくる。タンゴの音楽だと、同じ手拍子でも、幼稚園風ではなく、大人の雰囲気!ちょうどチーズが熱で溶けていくように、利用者様の表情が柔らかくなって行きました。


後半には関西の乗りで、チャチャを入れる利用者様も出て、オキシトシン満杯の盛り上がり。


その中でのデモは、最高の気分でした。


自分がボランティアに行ったはずなのに、こちらの方が豊かな気持ちになって、申し訳無いくらい。


気持ちは伝播する。自分が幸せなら、その気持ちは伝わる。幸せな気持ちでタンゴセラピーをすれば、利用者様も幸せになれる。タンゴセラピーとはこう言う事なんだと思い、翌月に開催される養成講座に直ぐに申し込んだのを覚えています。


 現在、奈良で活動中です。奈良に旅行に来られた時、ちょっと時間があけばセラピーを!


のぶさん

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