「Iさんとお願いできますか?さっき、とっても嬉しそうだったんです」
とフリーダンスタイムに、職員さんのほうからお声をいただけました。
こんにちは!みなこです。
Iさんはこの日、タンゴセラピーに初参加。
車いすをお使いになっています。
職員さんからの引継ぎで、
「車いすに乗ったままで、揺れるような感じで」
とお話がありました。
セラピーは、ボランティアの一人一人が、参加者様の一人一人と
アブラッソ(ハグ)をしてご挨拶するところから始まります。
一番端に車いすに座っていたIさんは
目をつぶって、あまり周りに関心を示されないご様子。
近づいて、まず両手をとると、少し驚かれて
「何をするの?」
と小さな声でご質問をなさいました。
「これから、タンゴという音楽を使って、
皆さんにダンスと音楽を楽しんでいただきます」
とご説明。
「ダンスはなさったことがありますか?お好きですか?」
と伺うと、両方の質問に首を横に振られました。
こういう場合は無理にはお誘いをしません。
「では音楽をお楽しになってくださいね」
といってご挨拶を終了します。
この日は、前回に引き続き座位でのウォーミングアップを、そのみさんにお任せし、
そのあと、久しぶりのハチさんによる工夫を凝らした
リズム紹介コーナー
(5拍子とハバネラという高度な内容!)
座位のコーナーが終わると、
私がバトンを引き継ぎました。
久しぶりに全員で輪になって、
バルドッサ(タンゴのボックスステップ)をしてみました。
車いすにすわっていても、
ゆらゆらと動きながら参加が可能です。
この方法ですと、手をつないで輪を広げたり、縮めたり
左右に少しずつ揺れたりという動きに
自然に合わせていると
いつの間にかバルドッサが踏めるし
いつの間にか一体感が出るのです。
Iさんのご様子をうかがうと、最初のお言葉とは違い
ちょっとお顔に微笑みが浮かんできています。
そのまま、セラピストと利用者様ペアでのバルドッサ。
Iさんも車いすのままで、
セラピストとボックスを描いていらっしゃいます。
皆様の休憩を兼ねてのデモタイムをはさみ
(春にお誕生日を迎えたご利用者さまと
セラピストの男性によるバースデータンゴも)
最後はフリーダンスを2曲。
冒頭のお言葉は、
そのダンスタイムにいただいたものです。
職員さんが、
もう一度あのうれしい笑顔を見たいと
いってくださったことが幸せで
ここでひと時をすごせてよかったと
思えるセッションになりました。
最後にこの日、初参加だったボランティアさんが、
Twitterでつぶやいてくださった感想を引用させていただきます
「自身も楽しんだワークショップを
「楽しかった」と一緒に喜んで貰える嬉しさ。
与えるよりいただいた方が多かったンじゃないかな。」
**************************
木下の介護小平での、次の土曜日の6月1日(土)です。
どうぞよろしくお願いいたします!
全ての活動予定に関しては、こちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/1409462832698360/posts/2350222751955692?sfns=mo
参加ご利用者様11名
リーダー:みなこ
メンバー: アザミさん(初参加)、アキさん、園美さん、ノブさん、ハチさん
Hands-on東京より リカさん(初参加)、クマルさん(初参加)、グルディープさん
〜Hands-on東京HP〜
http://www.handsontokyo.org/jp/about_us/our_story
*日本タンゴセラピー協会は、リコー社会貢献クラブ「Free Will」様に応援していただいています!
http://jp.ricoh.com/csr/community/will.html#employee
Comentários