『いつもタンゴの日だけ皆様が明るい表情になり、本当に楽しみにしています。』 (施設責任者様) こんにちは!リリーです。 冒頭で書かせて頂きましたが、いつもとても嬉しいお言葉をおっしゃってくださり、活動の始まる前のパワーとなります。 私達ボランティア側は常にご利用者様の状態を見ながらその時々に合わせたセラピーを心がけて行っております。 こちらの施設はディサービス施設です。通所でいらっしゃるご利用者様ですので、比較的介護度の低い方々がいらっしゃいますが、環境の変化や季節の変わり目、様々な事で、身体の変化は、毎回目を見張ります。 この日も、初参加の女性がいらっしゃいました。 車イスの方でしたが、お声をおかけすると笑顔で応答して下さりました。 (活動終了後、細かく、施設責任者様からの申し送りで、女性Aさんは左麻痺とレビー症体型認知症と告げられ、感情の波や状態の変化の波が大きいと伝えられました。) 私達は初参加者様の方は得に危険が無いよう、ボランティア参加者全員がご利用者様の状態をしっかりとセラピー活動の間観察しながら行います。 その初参加のAさんは足も手も上に上げることや動かす事が辛いとご自身でお伝え下さいました。 「ダンスも苦手なの」 この言葉はタンゴセラピーをすすめる上で大変困難なお言葉でした。 せっかくお越し下さったのに一時間を楽しい時間としてお過ごし出来ないのはご利用者様にとっても、私達ボランティアにとっても悲しい事です。 この日は、まずAさんに寄り添い、お話しを聞いて差し上げる事に努めることにしました。 Aさんとタンゴの曲を聴いて、音楽を感じて頂きながら、お話しをお聞きしていました。 少しづつ笑顔が増えていらっしゃったので1つ提案をさせて頂きました。 「音楽を感じながら、私が音に合わせて強く握ったり、弱く握ったり、ゆっくり開いたり、早く開いたりします。 それを、私の手を感じて同じ動きを返してみてください。」とお伝えしました。 すると、開始して一曲が終わる頃には、手のひらだけでも、とても音楽を感じて体に負担をかける事がなく、楽しんで頂けました。 すると、「もう一曲やってみたい!、次は私からやってみていいですか?」 と、とても嬉しい変化が見られました。 2曲目はAさんからの手のひらでのダンス。 力強かったり、優しく音を感じたりと小さな空間の中でも、しっかりとタンゴの曲を楽しみ、エネルギーを使う事で、一曲踊りきった様に幸せ感でいっぱいになりました。 Aさんは、「私でも楽しむことが出来て嬉しかった!」と、涙ぐみながらおっしゃって下さいました。 活動終了後、ボランティア参加者全員に伝え、常に、ご利用者様の情報共有を再度強化して認識しなければならないと感じた一日でした。 ご利用者様一人一人が喜んで下さり、活きる力を感じて頂ける様に、これからも取り組んでいきます。 🍀この日の流れ🍀 ①ウォーミングアップ(アキさん、リリー) ②リズム(ハチさん) ③立位(リリー) ④タンゴセラピー体操(リリー) ⑤ステップレクチャー(アキさん) ⑥ダンスタイム ②のハチさんによるリズムはミロンガ(アルゼンチンタンゴの曲はタンゴ、ワルツ、ミロンガと3種類あります。)の曲で、ユーモア溢れる、テンポの良い曲に合わせて、お料理を楽しみながらするイメージでタンゴの曲に慣れ親しんで頂きました。 始まる前にはキューピーお料理クッキングの曲でハチさん、モモコさんによるデモは、ご利用者様の気持ちを高めていました。 毎回、ハチさんのテーマがアィデンティティーに溢れタンゴセラピーをご利用者様が楽しく取り組んで頂けます。 ③の立位は、同じくミロンガの曲を使ってしっかりと前後にカミナンド(歩く)を、早く歩いたり、ゆっくり歩きました。2拍子でリズムがとりやすいため、いつもより、しっかりと床を踏んで歩くことができました。 最後のダンスタイムは、ご利用者様皆様が、いつもよりしっかりと床を踏んで踊っていらっしゃいました! ★この日のご利用者様参加者★ 10名(内車イスの方3名) ★ボランティア参加者★ 3名(アキさん、ハチさん、モモコさん) リーダー(リリー) ★次回の活動は6月22日(金)13:30~14:30です。 ボランティア参加者お待ちしております。 ご連絡は直接リリーまで宜しくお願い致します。 合わせて明日6/2(土)13:30~14:30 美奈子さん担当活動ございます。 こちらも、ボランティア参加者お待ちしております。