「奇跡が起きるかもしれないからって、娘が勧めてくれてるのよ。」利用者さま
「あの方はシャイだから、本当は踊り好きなのに、後ろから見てられるんですよ」施設職員さんが、1人の利用者さまの事を教えてくださいました。
「もっと他のステップ教えてくれないの?」利用者さま
ケニーです。
まだか5月なのに、とっても蒸し蒸しした昼下がり、月島の活動が始まりました。
今回はセラピストメンバー4期生のえみさんも初参加!再会はいつも嬉しいです。
月島ではたくさん踊れる方と、立位が困難な方、両者の差がとても大きいため、 どちらの利用者さまにも偏らないよう活動を行うというのが活動のポイントとなります。
今回は、のぶこさんが最初のストレッチ&座位のリズム運動を行いました。
回数を重ねるごとにのぶこさんも声が大きくなり、利用者さまとの対話ができている感じがしました。 座位の最後に行った体操では、半数ほどの方が立って参加され、窓側Ladiesのみなさんはぴったり揃っていて、まるでラインダンスのようでした。
立位でのハイライトは、最後のデモにボランティアスタッフの男性3人と、利用者さまで踊ったのですが、「踊る曲はラクンパルシータと小さな喫茶店、どちらがいいですか?」と聞くと、もうどこからともなく小さな喫茶店の歌が聞こえてきました(^^)
その歌声をきっかけに、小さな喫茶店を流し、3ペアで踊りました。ほとんどの方が知っている曲からか、踊りをみる周りの方からは手拍子や歌声が聞こえてきて会場は一体感で包まれました。
最後のひとりひとりとの挨拶の際に、片麻痺を持つ利用者さまからの一言で、私は胸が熱くなりました。
「奇跡が起きるかもしれないからって、娘が勧めてくれてるのよ。」
その方は、数年前から参加されている方でしたが、ここ最近になってとてもモチベーションが高く、麻痺のない側でいつもしっかりリズムを取り、立位も自分から立とうとしてくださいます。
『ご家族さまの願いも込められている活動なんだ』と改めて実感し、私自身、気が引き締まりました。
家族での介護から、介護施設での介護に時代とともに変わってきていても、【家族を思う気持ち】は変わりません。仕事などで自分が親と一緒にいられない方も、親には少しでも充実した時間を過ごして欲しいと願っています。
いつものご参加者15〜20名にはそれぞれお子さんがいて、お孫さんも、そしてひ孫さんもいらっしゃる方もいて、そのたくさんの方の喜びにつながると思うと、この活動は、本当に大きなコミュニティと関わっている大切なひとときだと強く思いました。
活動後には近くの区民館で、練習会を行い、みなさんリードの難しさやアブラッソ(抱擁)しながらの歩きを試行錯誤しながら練習しました。
今回もボランティアへのご参加、心から感謝しています。ありがとうございました!
第107回 参加メンバー ディアンさん🇮🇩、のぶこさん、あきさん、恵美さん、ちはるさん、ゆりこさん、ドクさん リーダー: ケニー
ご利用者様20名